2回目の住宅展示場巡りのターゲットは
地場の工務店が作った家。
今までに聞いた事のない社名だし、
外観は大手ハウスメーカーのモデルハウスと比べると
あまりに地味・・・。
でも、どうしてここに入ることにしたかというと
「地下室のある家」
というコンセプト。
私も旦那も
地下室のホームシアターという設定に
俄然弱い。
地下室だけを見る目的でモデルハウスへと足を踏み入れた。
おお!普通ならどど〜んと天井まで届く靴箱が
そびえ立つスペースにはなにもない!
土間続きで小さなシューズルームが
隣に設けてあるではないですか!!
このとき初めてシューズルームを目にし、ちと感動を覚える。
(心の声)「うんうん、こどもがいると靴が散乱したり、
ボールやらラケットやら遊び道具やらが目に付いて、
玄関が所帯臭くなるものねぇ。」
(心の声)「家を建てるときは、
このシューズルームは採用!」
さて、玄関に人の気配を感じて奥からお姉さん登場。
玄関を入ってすぐのダイニングに案内され、
お約束のアンケート記入。
アンケートは旦那に任せて私はキッチンをチェック!
ステンレスの鈍い銀色が高級感を醸し出す対面式キッチン。
(心の声)「やっぱり対面式は良いよねぇ〜〜。これも採用」
(心の声)「ただ、レンジフードってこんなに低い位置まで
ぶら下がってくるもの?
IHだから??結構目障りかも・・・」
旦那がアンケートを書いている最中、そっちの方には目もくれず、
黙々とキッチンの引き出しを開け閉めしたり、
食器棚をチェックしたり。
「話しかけないで!」オーラを放出しながら物色する私。
(完璧にオバチャンオーラだな・・・・・・)
そのオーラを察してか、お姉さんは私に接触を試みない。
(「話しかけるな!キケン!!」みたいな?)
アンケートを書き終えた旦那がこちらに顔を向けると、
すかさず手招きで、最新のキッチンに呼び込む。
私:「ほらほら、見てみて」
得意げに引き出しを閉めてみせる。
最後の5cmくらいがゆっくり閉まる。
旦那:「おぉ〜〜!すごい!いいねぇ〜〜!!」
それ以後も勝手にアレコレ収納スペースをチェックする我ら。
なのに・・・お姉さん、あまり食いついてこない!!
営業する気ナシ!!!
(あまり熱心にされても困るのだが・・・)
そうこうしている内になんだか屋外で
バラバラと、かすかな音が聞こえてくる。
私:「あら、雨?」
お姉さん:「あ!アラレみたいですね」
私・旦那:「本当だ!アラレだ、アラレだ!!」
そう、その日は結構寒かった。
なのに、モデルハウスの中はそんな寒さを全く感じさせない。
しかも・・・
お姉さん:「キッチンにあるエアコン1台しかつけてないんですが
家中全部が暖かいんです」
私:「え?キッチンの1台だけで地下も2階も全部ですか?
何畳用のエアコンですか??」
私は割と細かいことを質問する癖がある。
「何畳用のエアコンか?」
なんて普段あまり聞かれることがないのだろう。
お姉さん、
明らかにエアコンの性能を把握してない。
お姉さん:「何・・・・畳用かは・・・ちょっと・・・・分からないですが・・・・
(「なんでこんなこと聞いてくんの?どうでも良くない??」
と思ってるに違いない)
業務用とかじゃなくて一般の家庭用サイズですので、
そんなに大きなものじゃないと・・・・」
このお姉さん、きっと社員になって日が浅いんだわ。
すぐにも家を建てる計画があるわけでもない、
いわゆるひやかし客なので、あんまり困らせても
申し訳ないと思った私は仏心(?)を出して、
この件をさらりと終わらせることにした。
私:「家庭用だったら、まあ大きくても20畳とかですよね。
でも、1台でこんなに暖かいんですね〜
(お姉さん、さあ気を取り直してちょうだい!)」
和室や水回りなど、1階にあるお約束の部屋・設備を見回った後、
旦那と目くばせ。
私・旦那:「じゃあ、地下を見せてもらう?
(期待で胸ドキドキ!でも言葉は冷静に。)」
地下に下りていくと・・・
ビンゴォ!!!
私たちの描く地下室像の
ド真ん中〜〜!!!!
左右の壁には派手に反響板が設置され、
音と映像を楽しむ以外の用途が
完全否定されているこの贅沢さ!
この部屋に勉強机なんか置いた日にゃ、来客のたびに
「なんで?」
とツッコまれること間違いなし!
勧められてもないのに、勝手にスクリーンに正対しているソファに
座り込む私たち。
お姉さんもこう言わざるを得ない。
お姉さん:「DVDでも流しましょうか?」
思わず目をキラキラさせて
(自分じゃ見えないが、きっとキラキラしてた!)
間髪いれずに答えましたよ。
「お願いします!」って。
でもね。お姉さん。
いま考えてもとても不思議なんだけどさ・・・
なんで準備したDVDが
「トムとジェリー」なの???
いやね、懐かしいよ。
「トムとジェリー」大好きだったさ。
ジェリーは可愛いし賢いし、トムも憎めないよ。
でもね、こんだけ立派な反響板までつけといてさ、
もっとこう、360度から心臓わしづかみにするような臨場感を
味わわせてくれる映画をチョイスするって手もあったんじゃない??
正直な話・・・
普通のステレオテレビを見ているのとあまり変わりませんでした。
(部屋が薄暗いから確かにシアターの雰囲気ではあるけどね)
まあ、「トムとジェリー」の件は地下室の評価には入れないよ。
ただ、シアタールームのある家を建てたとしても、
きっと「トムとジェリー」は見ないけどね。
「トムとジェリー」はさておき。
地下室は完全に地中に埋まっているわけではく、
ドライエリアなる外階段を降りたところにテラスがあるタイプで、
掃き出し窓がある、地下とは思えない明るい空間だった。
玄関を通らなくても直接地下に下りる階段から出入り出来るので
自宅でピアノ教室とかダンス教室を開きたい人にはうってつけ。
こんな地下室あったら絶対に子供の友達とか来た時に
入って遊びたがるだろうね。
さて、地下でたっぷり満足感を味わったせいか、
このモデルハウス全体やこの会社に対して
かなり好感を持ってしまった。
思わずアラ探しをしてしまう意地悪な気持ちが
すっかり萎えたところで2階へ。
2階に通されると、主寝室と納戸、トイレ以外は
壁やドアで仕切られていないオープンスペース。
1階リビングとつながった吹き抜けが良い感じ。
旦那が気に入ったのは、1mくらいの幅の
小さなスペースに作られたIT書斎。
窓に向いて作り付けの1枚板の机があるだけの場所で、
背中側は広々したオープンスペースにつながっている。
断熱がよく効いていると、
こんな空間の使い方も出来るんだなぁと感心する。
もともと「健康」だとか「無垢の木」だとか「自然素材」だとかの
キーワードにはあまり魅力を感じなかったし、
むしろ木目や節がたくさん見える山小屋みたいな内装は
あまり好きではなかったのだが、
地下室の好感度の高さに引きずられて、
それらのことまで良く見えてくる。
やっぱり小さな子供が健やかに育つ家だもん、
シックハウス症候群とかにも配慮した方が良いし、
木目がテンコ盛りのこの雰囲気だって、
よく見ればあったかい感じがして自然でいいんじゃない?
はい。そうです。
地下室でノックアウトされた私は
いともあっさり魂を
売り渡したのだった。
(健康志向サイコー!無垢の木いいぞ〜!!みたいな。)
でも、今回のモデルハウスは地下室だけが
特筆すべき箇所ではない。
なによりも外断熱のすごさを体感させてくれた。
モデルハウスを出たとき、先程のアラレは
冷たい雨に変わっていた。
家の中にいるときには全く感じられなかった寒さの中に
突然放り込まれたのだ。
この経験以降、私は憑かれたように外断熱工法や
断熱方法による相違点や欠点・利点などについて
調べることになった。
もちろん地下室についても。
さて、まとめは以下の通り。
・シューズルームはかなり良い。絶対に外せない。
・キッチンはやっぱり対面式がいいね。
・リビングは吹き抜けがあった方が良い。
・地下室はドライエリアのあるタイプが良い。
・ホームシアターは防音のこともあるし地下が理想。
・2階のオープンスペースの一角にIT書斎は旦那が喜ぶ。
・子供部屋は将来的には仕切れるが、子供が小さいうちは
広い共有スペースになっている方が良い。
・外断熱や無垢の床材などはかなり良さそう。調べてみよう。
・あのお姉さん、きっと営業成績悪いだろうなぁ。
・もし実際に家を建てることになったらここも候補の一つに
入れてもいいな。
(でも担当があのお姉さんじゃイヤだけど)
この訪問以降は誰でもその名前を聞いたことのある
大手ハウスメーカーよりも地場工務店に
かなり興味を持つようになった。
旦那も相当このモデルハウスはお気に召した様子。
健康志向の自然派住宅に魂を売り渡した私は今後どんな迷走をするのか??
次回以降も乞うご期待!
(誰も期待していないって? でも気にしなーい!!)
いつも見に来てくれてありがとうございますm(___)m


